庭の観察記録
身近な自然の観察記。すぐそこにある自然を通じて、生物の多様性と神秘を味わい、クォークから宇宙まで想いを馳せる。
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昨日の昼間、蚊に食われながらアブラゼミとミンミンゼミのツーショットを撮った竹の多い雑木林、セミの抜け殻も多く、しかもミンミンゼミが多かったので、電車男がキャンプから帰ってきたら幼虫を取りに行くのはここだと決める。やつは去年と同じ公園に行きたがっていたが、片道飛ばしても15分はかかるので、家から5分かからないここにした。

サザエさんのオープニングテーマで夕寝から目覚めた私は、『平成教育学院』が見られなくなるからと若干嫌がる電車男を促して、完全防備でいざ出陣。やつは半袖半ズボンに虫除けスプレーで出かけた。経験的に、虫除けスプレーではやられる。

現地に着くと、思ったよりは幼虫探しに苦戦した。なにしろ、去年行ったところは、あちこちで羽化が始まっており、感動の雨あられだったから。時間帯が違うせいもあるが、セミの絶対数が違うことのほうが大きいだろう。それでも、この場所は今年の夏休みに私が見たところでは一番セミが多そうなところだった。なにはともあれ、ぐるっと1週して、1匹だけ捕まえた。もう1匹いたが、動きが止まっていたのでパスした。あくまでも歩いて移動中のものだけをターゲットにした。止まっているやつはいつ背中が割れて、羽化が始まるかわからない。
穴から出てくるセミの幼虫電車男が2匹は持ち帰りたいというので、もう1週することに。今度は懐中電灯は私が持った。すると、なんと、穴から顔を出している幼虫に出くわした。はじめて見た。穴からセミの幼虫が出てくるところを見たいと前々から思っていたのだが、それにかなり近いものが見られた。そして、電車男とともに知った。セミの幼虫というものは、穴を貫通させてから、しばらくしてから地上に出てくるものであると。出てくる瞬間に穴がぽこっと開くのかと思ったらそうではなかった。あらかじめ開けておいて、タイミングを見計らって出てくるのだった。こちらが観察していたら、このセミは出てくることなく、いったん引っ込んでしまった。出てきたら捕まえようと思ったが、そんなに間抜けではなかったので、先に行くことに。

ほどなく2匹を捕まえた。一番大きい1匹は電車男がつかんだときにぬるっと下に落としてしまい、背中を打った。無事羽化できるか心配である。
『平成教育学院』が始まる3分前に家に着く。早速、居間の網戸に3匹を張り付ける。1匹は特に抵抗して前脚で私の指をつかもうとした。カマキリと似たような動きである。最初の20分くらいは、ずうっと私は様子を伺っていたが、そのうちあきらめ、テレビを見、そして夜ご飯を食べた。途中、一番小さいやつが網戸から落下したりもしたが、もう一度網戸に張り付けておいた。

女優が「名前付けないの?」とご飯を食べながら言うので、「名前なんてない!アブラゼミだ!」と言ったものの「1号、2号、3号だ!」と仮面ライダー風に言ったら、「上から1号、2号、3号」ということになった。1号は一番大きいやつで取るときに背中を打ったやつだ。元気も一番よく、つるつるすべる網戸の真ん中の取っ手も乗り越えて、さらにその上に行った。2号はその取っ手を乗り越えることなく一度落下したやつだが、左の後脚の先が「骨折」しており、羽化するときどうなるのか心配だった。3号は、一番早く動きを止めたので、一番はじめに羽化するのではないかと思った。
アブラゼミの羽化ふと見ると、1号の背中が割れて、美しい白い裸体が姿を現し始めていた。写真は去年たくさん撮ったので、適当に撮った。最初に撮影したのが20時53分38秒になっている。2号の最初の写真が21時4分30秒。
アブラゼミ3頭の羽化1号、2号、3号同時に写したこの画像は21時17分36秒。3号は予想に反して変化なし、1号、2号は共にのけぞっている。ちなみに、私はこののけぞっている状態が一番好きだ。こののけぞっている時間帯、頼りになるのは、今は抜け殻になった元幼虫の脚と、命綱だけになる。新しい脚は折りたたまれたまま。この命綱、名前がついていたと思うが、忘れた。抜け殻にはこの白い部分が必ずといっていいほどついている。幼虫のときに足場をしっかりしておかなければ、一巻の終わりである。そのような神経細胞があるわけではないから、羽化するセミは何かを「信じて」体重を預けてのけぞるわけではないが、つい感情移入してしまうシーンである。見ていて一番ひやひやする。アブラゼミ1号の羽化 のけぞり21時10分6秒アブラゼミ1号の羽化 のけぞり21時10分32秒
2号がのけぞっているとき、「骨折」していた左の後脚に注目した。再生するのだろうか?残念ながら、折れたその先は抜け殻といっしょに取り残されたようだった。その身体的ハンディキャップはどのような影響を与えるのだろうかと心配したが、脚が短い分、脚の先端が網戸に接触できるように左側に体が寄って、後は特に不自由なく羽化できたようだった。
朝にはおとなしくまだ3匹ともに網戸に張り付いていた。ちょうど図書館から借りている『セミの自然誌』によると、アブラゼミは鳴くようになるまで、つまり性的に成熟するまで4、5日かかるという。すぐに鳴き始めるのかと思っていたが、どうりでおとなしいわけだ。飛び立つ様子もないので、捕まえて、取ってきた所に返すことにした。3号は捕まえて入れてきた小さなプラスチックの水槽に入れてから少し暴れた。2号は少し弱っているような感じだった。前途多難である。1番大きい1号、私がつかんだらおしっこをしやがった。ぴゅーー、ぴゅっと。何も食わなくても出るもんは出るんだな。

林に着き、1本の太い幹に1匹ずつ摑まらせた。すると、ちょうど1匹ずつという感じで順次飛び立っていった。その木の根元のほうには1匹の別のアブラゼミがいたが、翅が伸びきっておらず、かわいそうに羽化失敗だった。鳥に食べられるか、やがて力尽きてアリの餌食になるかだろう。
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