庭の観察記録
身近な自然の観察記。すぐそこにある自然を通じて、生物の多様性と神秘を味わい、クォークから宇宙まで想いを馳せる。
201709<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201711
今朝の新聞を見てビックリした。イオンが教科書に復活!おお!!しかし、高校の理科でも削除されていたとは!中学校からイオンが消えたのは知っていたが、高校内容から消えていたってどういうことだよ?酸・アルカリとか酸化・還元とかイオン抜きでどうやって理解すんだよ。生物の教科書からDNAが消えているという時代錯誤ぶりにも改めて笑ってしまったが、イオン抜きでの高校の化学というのは素敵な思考実験の素材提供だったのか?きっと進学校や予備校では普通に扱っていただろうに。大学入試問題はどうなっていたんだろう。

2002年からの(高校は2003年からだと思った)新学習指導要領の許せない点は、国をあげて国民を馬鹿にしている点である。「君たちの世代は学力が落ちてきて、難しいことはどうせ理解できないでしょう。勉強以外にも大切なこともあるから、勉強はこの程度にして、ほかのことをしなさい。でも、何をやるかは学校やあなたたちに任せるけどね。」

科目別にいうと、一番内容が削除されて、今回発展内容が一番復活したという理科は、自分の学校時代を振り返ってみて、一番教科書を使わない科目だった(笑)。

小学校3、4年の担任の林先生は、超個性的な先生で理科にかぎらず最高に素晴らしかった。このような人に出会えたことは、私の人生のもっとも幸運な出来事のひとつだった(フルネームで検索をかけるとコナン・ドイルの翻訳者も出てくるがそれは別人。しかし、何冊も本を出している。図書館から借りたこともある)。私はもともと理科が好きだったが、この先生の影響は今でも非常に大きい。教科書を授業で開いたことは、はたしてあっただろうか。いちおう、小学校3、4年で学ぶカリキュラムは踏まえていたと思うが。
小学校3年では、はじめのころに、1年のアサガオ、2年のヒマワリに続いてヘチマを扱ったが、うまく出来なかったというトラウマが、やっと昨年の夏から秋にかけて解消されたのは、ここのブログのとおりである。テストはいつも記号式で、しかも語呂合わせ、100点を取ると何らかの言葉や文章になっていた。星の単元のときは「ホシノオウジサマサンテクジュべリ作」の一部が答えだった。このときは合格点を取れていない人は、『星の王子様』を読んで、読書感想文を書くという宿題が出た。そのとき買った本は今でも持っている。数年前にも読み返した。きっとそのうち自分の子供にも読ませるだろう。

小学校5、6年の理科担当の曽我先生が、また最高にぶっ飛んでた。なぜか担任を持っておらず、今振り返っても謎が多かったが、算数の教科書の執筆者だったり、私が卒業後は市立病院の中の学校に行かれない子達のための学級担任になったりして、新聞にも出ていた(今日調べたら、図書館にも公文から出している算数の本があった)。内容は、やはり一応カリキュラムにしたがっていたようだが(※)、扱うレベルがむちゃくちゃ高く、とてもわくわくするものだった。
たとえば、人体では消化器のところで、大腸は「上行結腸(じょうこうけっちょう)→横行結腸→下行結腸→S字状結腸→直腸」なんて、やった。S字状結腸なんて言葉を次に聞いたのは、その15年以上後の人間ドックの検査後のコンサルテーションが初めてだよ(爆)。それも「ああ、あれはS字状結腸がなんたらかんたら・・・」「え?なに?S字状結腸?」とサラッといわれたのをかろうじてキャッチして聞き返したから認識できたほどだった。あそこで習ってなかったら、絶対に分からなかったよぉ。
また、酸性やアルカリ性の物質をなにやら分厚い本を見ながら、先生自身「こんなのもあるんだ」といいながら、黒板に書き写していたが、そのうちのいくつかの物質名は、多分まだお目にかかったこともない(笑)。リンゴ酸なんて、ここ数年ではじめて健康関係のテレビ番組で聞いたことあったかな?というくらいである。
これらの昔の指導要領をも圧倒的に越えた知識は無駄だったのか?とんでもない。これによって、好奇心の芽が育まれる。興味の枝葉が広がる。

中学校の教科書は、やはり授業では、図版以外ほとんど使わなかったような気がするが、私は家でしばしば眺めていた。ウェゲナーの大陸移動説をはじめて知り、しばらく冗談でしょう?と信じられなかったのも中学の理科の教科書だし、惑星の特に金星の美しい青い姿を知ったのも中学の理科の教科書だった。

高校の教科書はいよいよ使わなかったような気がするが(笑)、一度いとこに物理を教えたとき、用語をうまく説明できなかったので、教科書を見てみようということで開いてみたら、とても分かり易く書いてあり、感動した。学校の理科の教科書というのは、教わる人のためでなく、教える人のためにあるということをそのときうっすらと認識した。また、やはり資料集などを授業以外の時間に自主的に開いて見た内容が、非常に印象に残っている。道のはずれにこぼれた種から生えた「雑草」が思わぬ美しさと魅力を秘めているのである。

発展内容が教科書に復活するのを歓迎する。伸ばす可能性の芽を国家が摘むのではなく、可能性の種子をばらまくことで、その多様性の中でそだったものからよりよいものが生まれてくるだろう。

(※)ちょうどカリキュラムの移行期間の関係でプランクトンの項目が私の学年は教科書から抜け落ちてしまい、扱うには扱ったのだがなんか損をした気が未だにしており、今でもプランクトンにはある種のあこがれがある。
関連記事
コメント
この記事へのコメント
うらやましい
小学生でそんな先生に巡り会えたとは羨ましい限りです。
教科書にそぐわない(普段の授業に関係ない)ことのほうが記憶に残ったり,大人になってから「そういうことだったのか」と気がつくことがありますね。
現在の指導要領のゆとり教育というのもそういう方向だったのかしら・・・(失敗だったようですが)
自分の子どももそんな教師に巡り会って欲しいものです(もう遅いかも)。
2006/04/01(土) 00:39:14 | URL | WAKA #RVp6i8PI[ 編集]
恵まれていました
先生には、恵まれていました、本当に。
よくない先生も中にはいましたが、トータルではかなり良かったほうだと思います。

子供の先生には多くは期待していませんが、2年生のときは大当たりで、3年ははずれでした。だから、3年の夏から塾に入れました。
2006/04/02(日) 00:55:57 | URL | 混沌 #EBUSheBA[ 編集]
追記
以前トラックバックができない!と泣いてしまいましたが原因が判明しました。
こちらにTBを送るときは送信元(私のBLOG)の本文にこちらへのリンクを貼るなどURLを記述しないとTBを受け付けないのだそうです。
これからはそれを踏まえてTBしますね。
どうもお騒がせしました。

それから・・・
こちらのタイトルだけを見てご近所にスーパーマーケットが復活したのかしらと思った主婦でございます。
2006/04/02(日) 01:01:10 | URL | WAKA #9wm0Kb06[ 編集]
懐かしい
林先生については、幼稚園の頃、母親に連れられて授業参観を見に行ったことがあります。その内容は5歳の自分にも強烈だったらしく、今でも覚えています。大きな石が川で流されるか、という内容でした。懐かしくて(?)なんだか、今、涙が出てきてしまいました。

曽我先生は2年生のときに1度だけ授業を受けたことがあります(おそらく、担任の先生がお休みしたときの代役だったのではないかと思います)。少し覚えていて、9の段の掛け算を10本の手でできる、という不思議なお話でした。

強烈な先生だったので覚えているのでしょう。

いい先生との出会いはとても貴重な経験ですね。読んでいて、興奮が伝わってきました。
2006/04/02(日) 13:18:30 | URL | 仮面家族(夫) #ySIL.W8s[ 編集]
すごい偶然
林先生と曽我先生と接点があるなんて、すごい偶然!と思ったが、仮面家族(夫)ってお前かよ!
2006/04/03(月) 00:01:01 | URL | 混沌 #EBUSheBA[ 編集]
TBについて
>こちらにTBを送るときは送信元(私のBLOG)の本文にこちらへのリンクを貼るなどURLを記述しないとTBを受け付けないのだそうです。

スパム(というのか?この場合)対策でしょうね。以前はそういう機能はなかったと思います。

管理者向けにそういう案内があったかもしれませんが、その手のもの、最近まったく読んでないんです。
2006/04/03(月) 00:03:39 | URL | 混沌 #EBUSheBA[ 編集]
Re: すごい偶然
はい、私です。気づいていなかったんですね。

隠していたわけではなく、fc2でブログを始めた事を言いそびれていました。

- 元きんぎょのフン
2006/04/03(月) 01:02:54 | URL | 仮面家族(夫) #ySIL.W8s[ 編集]
コメントを投稿する
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved
blogramランキング参加中!
  1. 無料アクセス解析