庭の観察記録
身近な自然の観察記。すぐそこにある自然を通じて、生物の多様性と神秘を味わい、クォークから宇宙まで想いを馳せる。
201709<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201711

昨日の朝、南方系のミナミトゲヘリカメムシをベランダで見たので、またちょっくら温暖化について調べてみた。調べただけの範囲での結論を言うと、この20年は気温がわずかに上昇している。しかし、さらにその30年前は、都市部のみ気温が上昇している。それは、地球の温暖化ではなくて、地域的な都市化の影響のため。50年前のそれをいわゆるヒートアイランド現象と呼んでいいかどうかはわからないが、人が集まって「都市」になると、その地域の気温が上がるのは間違いない。それも特に最低気温が上がる(最低気温の上昇については以前にも調べた)。この20年の気温の上昇は、おそらく地球規模で平均し見られるものだろうが、それをもって地球の温暖化と結論付けるのは早計だろう。20年くらいならば、単にゆらぎとみなせる。実際、1970年代のはじめは地球全体で気温が低下し、当時は「地球寒冷化」の恐怖がまことしやかに話題になったと聞く。

東京の年間平均気温まずは、明治時代から記録されている東京の年間の平均気温。これを見て東京の気温が上昇していないといったら、頭がおかしいだろう。最低気温の上がり方のほうが大きいことがわかる。データはすべて気象庁のホームページに掲載されている過去の気象データ検索を使用している(おそらく以前とurlが変わっている)。

東京の最低気温の変化(戦前と戦後)東京の最低気温の変化だけを戦前と戦後に分けて比べると、明らかに戦後のほうが傾きが大きい。それにしても、この最低気温の上昇の仕方は大きい。

東京 新潟 南鳥島 稚内の年間平均気温次は、東京、新潟、南鳥島、稚内の年間平均気温。新潟を選んだのは、東京と気温が重ならず、田中角栄の日本列島改造から都市化が進み、そこから気温が高くなったのではないかと思ったから。また、南鳥島は都市化とは無関係だろうから。北からも似たような島を選ぼうとしたが、観測点が変わったなどの理由で継続したデータがないので、やむなく稚内にした。いずれも気温が上昇しているが、やはり東京、新潟で上昇の傾きが大きいのがわかる。稚内は思いのほかばらつきが大きい。南鳥島では気温のゆらぎが少ない。さすがにまわりが海に囲まれているだけある。

東京 新潟 南鳥島 稚内の年間平均気温2(1989から20年)1990年代から、世界各地で気温の上昇が話題になり、地球温暖化の報道もこれと連動して、増えているはずである。では、その90年代(ここでは89年も入れた)からの20年でどう変化しているかというのを調べたのが次のグラフである。確かに、南鳥島を見るとわずかながら上昇傾向は見られる。一番都市化の影響が少ないところでこうなのだから、やはり地球の平均気温は上がっているのだろう。しかし、東京や新潟はこの20年では、毎年のばらつきは別として、平均的には気温の上昇はほんのわずかしかない。稚内にいたっては下がっている。(書いている途中で気づいたが、たまたま平成になってからの平均気温であった)

東京 新潟 南鳥島 稚内の年間平均気温3(1952から38年)最後に、「もはや戦後ではない」といわれた(いった?)1956年のちょっと前の52年から88年(昭和63年)までのグラフ。東京ははっきり上がっている。新潟は、東京とほぼ気温が連動しているが、上がり方は東京よりは緩やか。南鳥島と稚内はわずかに下がっている。あれ、ちょっと待って。稚内は、このグラフも、前のグラフも下がっている。しかし、さらにその前のグラフでは上がっている。ん?ということは・・・。そう、平成になってからの気温が高いということ。

というわけで、確かにこの20年は気温が高いかもしれないが、これをもって地球温暖化というのは問題だと思う。いつなんどき、また気温が下がってくるのかわからない。人間の活動による気温の上昇は、その周辺地域では間違いなくあるが、それが地球全体に及ぼされるには、地球はまだあまりにも広いのではないだろうか。たとえて言うなら、大勢ででテストをしたとき、一人だけズバ抜けて点数が高くても、全体の平均点はほとんど変わらないのと同じである。

関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved
blogramランキング参加中!
  1. 無料アクセス解析