庭の観察記録
身近な自然の観察記。すぐそこにある自然を通じて、生物の多様性と神秘を味わい、クォークから宇宙まで想いを馳せる。
201304<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201306

今日は行楽日和で大いに楽しむつもりだったが予定が大幅に崩れ、観察は昼過ぎにちょいと足を伸ばしただけ。女優(もう中学生の娘)が通っていた保育園があるお寺へ。歩いても行けるが、ちょい時間短縮のため自転車で行った。

お寺は木はいっぱいあるが、落ち葉かきをすぐしてしまい、それなりに手入れがされるので、自然度が高いんだか低いんだか微妙なところ。なので、狙いは墓地に。初めて入ってみたが、思ったより広い。しかし、思ったより緑が少ない。ダメだ、こりゃ…と思い始めたところ、向こうに雑木林がある。

足を踏み入れるのにはさすがに躊躇した。まずは林縁をチェック。うーん、いまいち。スギかな、針葉樹が中心。がっかり。針葉樹は虫が少ない。虫は被子植物と共進化して多様化した歴史があるからだろう。この木は…樹皮がコナラっぽくて、葉がとげとげでクヌギっぽい、…ということは、クリ?正解。葉にはクリメコブズイフシが出来ていた。昨日K林で見たものよりは進みが遅い感じ。

虫が少ない…。ここにかぎらないけど。雑木林の方には材木が転がっている。新鮮なものならばカミキリムシも期待できる。もう耐え切れずに行ってみた。やっぱり針葉樹。しかし、一つだけ表皮が向けて、小さな丸い穴がいくつも開いているものがあった。お、カミキリムシ?と思ったのはよく見るとハチだった(のちにオナガキバチのオスと判明)。

ハチ1-1 ハチ1-2 ハチ1-3 他にもハチは2種類いた。1つは結局止まってくれず、シャッターを切ったが、ピントがあわなかった。コンボウヤセバチみたいに細いヤツ。一応、3枚の写真をすべてここに出しておく。もう1つが穴にちょうど入るくらいのハチ。実際、一度穴の中に入っていった。小さなハナバチかと最初は思ったが、あれは寄生蜂か。同じ種類かは分からないが(別種ならば3種ということになるのだが)、こちらはピントがあうが同定には困難な程度には撮れた。

ハチ2-1 ハチ2-2 ハチ2-3 ハチ2-4 ハチ2-5 ついでに、こんな材。 材木

ウラシマソウ1 ウラシマソウ2 サンショウ ホバリングするヒラタアブ 針葉樹が中心ではあったが、広葉樹も少しだけあった。そして、新しく出ている芽としては、エノキが目立った。サンショウも1株見つけた。ニセアカシアと思われるものもあった。それと、ウラシマソウがいくつか生えていた。ウラシマソウは今までK林でしか見たことがなかったので、ちょっと感動した。それにK林は露骨に保護に走っているので、もう興味はないが、ここのは本当に自然にはえているのでよかった。そうそう、ホバリングするヒラタアブのほかに、黒系のアゲハはよく舞っていた。

今朝、奇跡的に早起きできた。なんと、6時前だ!昨日寝たのは26時半すぎなのに。長時間昼寝の成果か。準備整えて、B公園にレッツゴーだ♪キビタキ君に会えるかなあ。

すると、なんと

私が撮った最後から3枚目の写真でも同じものが写っていた(撮った順ではこれが最後なのだが)。というわけで、撮ったツミの写真全部入り。

16枚目の写真には左にメス、右にオスが写っているが、次の写真はそのオスがいたところにメスが写っている。これは、メスがオスを追い払ったため。メスの方が体が大きく、オスとしては切ないなあ。

最後から2番目の写真はちょっと分かりづらいが、左下にメス、右上にオスがいる。

あまり気乗りしなかったのだが、家にいるだけだと気持ちがふさぎこんでいきそうだったので、とりあえず外に出た。まあ、それなりに装備はしたけど。長くても2時間くらいで帰ってくるつもりだった。A川からB公園へのフルコースだが、A川最上流地点がなかなか面白く、B公園についたのは1時間半くらいたってからだった。

B公園へはスズメバチスポットから。なんだ、いないのかと思ってがっかりしていたら、下のほうから重低音で飛んできて、ビビった。でっかい女王蜂。惚れ惚れ~、ドキドキ~。つり橋効果で恋しちゃうよ。

もともと鳥見メインで出かけたのだった。キビタキいないかなあと思っていそうなところに行く。しかし、鳥見のヒトがぜんぜんいない…。だめだこりゃ。

林縁環境でアシナガバチのようなカミキリムシのような飛んでいる虫を見る。何度か追いかけたが、ついに止まるところを見られなかった。しかし、ヒゲナガガを撮った。かなりおなかがすいたので、家に電話をすると女優はまだ部活から帰ってきていないという。そこでトンボ狙いで少し足を伸ばすことに。

鳥見に行っても虫見になる私だが、このときは虫見が鳥見になった。アオスジギンヤンマの気配すらなく。というよりヒトが多すぎて、あまり探す気にもならなかった。

未練たらたらだったので、さらに足を伸ばし、いつもはあまり行かないほうへ。何年も前だがエナガの巣があったところに行ってみる。おお、ヒトだかりができている?とその近くに行ったらヒトはいなかった。勘違いか。

そのまま引き返すのが癪なので、もう少し進んで反対岸に渡る。ちょくちょく虫をチェックしつつ歩く。ツツジ?サツキ?のところで、ゲ!アゲハのゲテモノ?羽化不全?(という言葉はとっさに思い浮かばなかったけど)よく見たら、オオヤマトンボ、絶賛羽化中ではないか!!こんなところで出会えるとは思わなかったぜぃ!(実は反対岸では探してた)

それにしても人通りも多く、荷物が茂みにちょっとかすっただけで羽化中の個体が落ちてしまうのではないかと、ひやひやした。おなかがすいた…。この場でまた家に電話した。女優はまだ家に帰っていないということだったが、いったん帰ることにした。いつトンボが飛んでいってしまうか気が気でなかったが。

帰る途中にまた電話。少しでも現場に近いところでご飯が食べたい。家でうどんということに結論は出ていたので、そのまま自転車をこぐ。

家に帰って、ちょっとツイッターに投稿して、うどん食べて、フェイスブックページに投稿した。

さて、トンボ見るためにとんぼ返り。わき目もふらず、現地へ。もう色づいて、尻尾も(正しくは腹部だが)まっすぐになっていた。ここから先、どれくらい時間がかかるのかわからない。だから、本を持ってきた。読みつつ、撮りつつ、だんだん帰りたくなってきた…。もしかして、飛び立つのは明日かも…。それならばまた夜に見に来る手もあるし…。

カイツブリの声がやたら聞こえるのでそちらを見ていたら、なんと3羽が追いかけっこ。縄張り争いか。カイツブリは1羽でそれなりの池の面積を必要とするというのを本で読んだことがある。さらに4羽にもなった。それとも巣立ち?カイツブリの繁殖はいつごろだったっけかな…。

本はすでに7割くらい読み終わっていた。全部読み終わったらもう帰ると決めた。それから程なくして、池のほうからがさごそ紙のような音が聞こえてきた。そちらに目をやったその直後、視界の右端のトンボの動きを捉えた。さっきよりも積極的に移動している。それまで何度か足場は変えていた。しかし、今度のそれは、今までとはちょっと違う感じがした。

パシャパシャ撮っているうちに、翅も動かし始めた。そう、羽化のときは翅をぴたりと閉じているが、そうやって止まるのはイトトンボだけ。イトトンボでないトンボ(不均翅亜目)は止まるときは翅を広げたままにする。今日中に飛んでいかないにしても、そこまでは動きがあるはずだと待ちながら考えていた。どうやらそのときがきたようだ。

透明な翅がこの世のものとも思えぬほど美しい。トンボの羽化直後の翅のきらきら輝く透明感は、本物を見たヒトにしかわからないだろう。残念ながら写真では(少なくとも私の腕では)限界がある。

移動しながら翅を小刻みに動かし始めた。これは、飛ぶ。間違いなく、飛ぶ。シャッター速度を下げて、翅だけが動いている写真にもチャレンジしてみる。一方でシャッター速度を上げて時間をとめた写真も撮ってみる。どんどん動いていくので、どこまでうまく撮れているかわからない。

葉の間を動くのに苦労しているように見えたが、やがて、飛んでいってしまった。空を飛んでいるところも撮れそうな感じもしたのだが、ちょうど太陽の方向でやるなお前、という感じだった。

そうそう、そのトンボは少女ではなく、少年だった。昼食後に見たときにわかった。

copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved
blogramランキング参加中!
  1. 無料アクセス解析