アオダイショウ
カワセミを眺めていたら、知らないおばさんに話しかけられた。その連れのおじさんたちとも少し会話を交わす。場所を移ったとき気づいた。

まるで図鑑か何かで見たようなシチュエーション。そう思った。

今度はまた別のピンのおじさんが来て、話しかけられた。今日はよく話しかけられる。
「あれ、1週間くらい前からあそこにいるよ」
「え、そんな前からですか?」
「たぶん、死んでんじゃね?」
(死んだまままきついていられるのだろうか?)
「ヘビ、いっぱいいるよぉ、今の時期は」
「そうなんですか?私はここではじめて見ました」
「あっちにもいるよ。ほらあそこの・・・」
わからなかった。
「2メートルくらいあるよ。伸ばせば。この前なんて、出てたよ」
感心して聞いていると
「連れてってやろうか。今日はちょっとしか、30cmくらいしか出てなかったけど」
「ええ、ぜひ」
とにうわけでのこのこ付いて行った。着いた場所は、あろうことか、いつもの通り道だった。
「ほら」
「あ、ほんとだ」
「今日は寒いから、ちょっとしか出てないや。この時期になると、出てくるんだよ。あそこに巣があるんだな」
そういえば、去年E公園で見たヘビのことを思い出す。時期はやはり4月か5月だった。まさに穴から出ているような似たような感じだった。
それから聞いた話が面白かった。シマヘビは食ったことあるが、うまい。しかし、アオダイショウはうまくないとのこと。私は自分の悩みを告白した。1年来の悩みだ。
「シマヘビとアオダイショウの区別が付かないんですけど」
「シマヘビは背中に3本の縞があるんだ」
(顔で区別する方法が知りたかったのだが)
「あれはどっちですか?」
「アオダイショウだよ」
どっちも食べたことある人の言うことなので、間違いないだろう。
「さっきのはどっちですか?」
「あれもアオダイショウだよ」
私もアオダイショウではないかと思っていたが、別のおじさんが通ったとき、シマヘビだと言っていたので、おかしいなと思っていた。
「子供のころはシマヘビもマムシもよく見たよ」
(昔からこの近くに住んでいる人なのだろうか?)
「今でもこの辺にシマヘビやマムシがいてもおかしくないんだけどね。100年くらいこうなんだろ、ここ」
(公園となってからは100年も経っていないが)
話しているうちに、アオダイショウは引っ込んでしまった。写真を撮りそびれた。

2008.04.17 | Comments(0) | Trackback(0) | B公園